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「おかあさん革命」・児玉龍彦氏、熱く語る

9月30日、日本記者クラブにおいて行われた、東大アイソトープ総合センター長 児玉龍彦さんによる記者会見の模様をお伝えする。

放射線医療を専門とする科学者としての知見に基づき、そして南相馬に毎週のように通い続け、放射線汚染への除染指導に当たれらた人ならではの、“臨床”的な所見に裏付けられた、血潮たぎる熱き言説。

原子力ムラ(電力会社、経済産業省、東大工学部原子力工学科を中心とする学者グループ、そして旧与党・自民党の族議員からなる)のウソを鋭く突き、メディアの荒廃は目に余るものがあると怒る。
そしてそれらを過酷な現場の中から暴き出してきたのが、「おかあさんたち」であり、被災地の住民らであった、と喝破する。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=hqkwggg2hIc&feature=player_embedded#![/youtube]

以下、日本記者クラブの会見メモから

福島第一原発事故による放射能汚染や除染について、児玉龍彦・東大教授が熱を込めて話し、質問に答えた。

内部被曝の危険性や、チェルノブイリ事故でわかった小児甲状腺がんや膀胱の前がん病変の知見をとりあげた。その上で、除染について「除染の原則は環境中の放射性物質を隔離して減衰を待つ」と指摘、住民・自治体職員が行う緊急除染、食品汚染、汚染土壌の処分などについて語った。
児玉さんは、時折、声を詰まらせながら、科学者の態度として①事実を正しく伝える②意味をわかりやすく伝える③解決策を強制しない④住民の自主的判断を応援する――の4点をあげた。また、セシウム汚染のわらが牛のえさになっていた事件で、農家を批判するマスコミ報道について、農家に責任があるのか、と反論した。各地で女性が放射線汚染に対して立ち上がり、行政を動かしている状況を「おかあさん革命」と表現した。行政の「いいことをやってやる」というパターナリズムを終わらせ、当事者主権の新しい社会を作る重要性を力説した。

司会 日本記者クラブ企画委員 瀬川至朗
東京大学アイソトープ総合センター

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  • こんばんは。 makoと申します。

    貴方の考えに深く共感いたしました。

    失礼なこととは充分承知していますが、
    私の つたないブログに リンクを入れさせてください。
    よろしくお願いします。

    • makoさん、コメント承認遅れについては申し分けありませんでした。
      >貴方の考え
      というより、児玉さんの熱い思いへの「共感」だろうと思います。

      児玉さんの活動については、先週、NHK ETV特集「果てしなき除染 南相馬市からの報告」でも詳細に取り上げられていましたね。
      makoさん、どうぞこれからもよろしくおねがいします。

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