工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

安倍晋三内閣総理大臣の時代は終焉に向かうのだろうか

安倍首相の突然の辞任

在任7年と8ヶ月を数えた第二次安倍政権は歴代で最も長期政権を担ったとのこと。
第一次安倍政権が1年余りの任期途中で投げ出された理由でもある潰瘍性大腸炎の再度の悪化だとされる。

この辞任会見の1週間ほど前から、慶応大学病院への通院を事前にメディアに明かし、大々的に報じられるというとても不思議な光景を見せつけられた後の辞任で、いかにも、という感じだった。

一般には国家のトップの健康問題は第一級の機密事項とされるという、いわば世界の常識からはかけ離れたこの行動はあまりにも不自然で、病気への憐憫の情を動員するものと、多くの人が受け取ったのはたぶん間違ってはいなかっただろう。

病気は難病指定の治癒困難なものであるようだが、これまで8年近くにわたる良薬などによりコントロールされてきたものであり、辞任後も入院することもなく、さらには通院治療する様子も無く、TVカメラの前の表情はさして以前と変わるものでも無さそう。

8月28日の辞任会見においても、今後も新たな総裁にはしっかりと協力してきたい、などと盛り込むあたり、まるで院政を敷くかのような意志の表明に至ってはむしろ元気そのものと思わされた。

昨11日には「首相の談話」なるものを発し、イージスアショア導入の断念を受け、「敵基地攻撃能力」を念頭とした新たな「ミサイル阻止」の安全保障政策の提言を行うという、まったく辞任を控えた首相の振るまいとしては実に異様な振る舞いを取っている。(時事

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世界のクラフトマン御用達〈BESSEYクランプ〉コピー商品の悲哀

左:コピー商品、右:BESSEY TG-16

我々プロが使う道具の選定においては、よほど吟味し最良の物を使うに限るという、ま、至極当たり前なお話しを少し。
木工作業での様々な工程において使われるクランプもシンプルな機構の道具でしかありませんが、この例に漏れないようです。

8年ほど前、つい魔が差し、この当たり前の掟を破ってしまい、当然にも?後悔する羽目に陥ってしまった失敗談。

TG-12コピー商品 購入からの経緯

ある有名な木工関連グッズの専門店から、機構的にも、カラーリングもBESSEYクランプに瓜二つのF型クランプが安価に提供されていたのです(昔のことではっきりとは覚えておりませんが、たぶん本物の半値以下だったでしょうか)。

私はこのBESSEYのF型クランプは、起業時に25、20と、2サイズのものをそれぞれ6組づつ購入し、30数年経た今でも愛用し続けてきているのですが、その下のサイズのものもあればとの思いがあったところに、この商品が目に飛び込み、キャンペーン価格での提供などと言うキャッチーなコピーにそそられ、購入したのでした。

BESSEYの型式では TG-12という機種の相当品でした。

届いたものはBESSEYの刻印ロゴが無い事を除けば、瓜二つの、まさにコピー商品。

小型ですし、視た限りではBESSEYと遜色のない佇まい?を見せてくれてるので、コピー商品としての自己欺瞞を抱えつも使ってきたのでした。

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ブラックウォールナットの壁面収納家具

前回、少し詳しく紹介させていただいたランバーコア材を扉に用いた、複数台のシステム収納家具です。

個々の収納家具の構成は様々ですが、帆立は板差しを基本とし、一部、框組で構成したものもあります。
2,500mmを超える天井の高さまでのものであり、これを1枚の板で構成するのは、様々な問題もあるところから、上下2段に分けたりしています。

画像は今回納品したものの一部で、他も同様の構成であるところから省略します。
また納品時、建築内装も途上であるところから、撮影環境としては望ましいモノでは無かったのですが、ご容赦ください。

構成の特徴

扉、抽斗の納まりですが、全て全被せ、アウトセットです。

私はこうした全被せというのは、普段ほとんどしません。
インセットか、半被せです。

この違いですが、制作サイドから視たとき、全被せの場合は、扉、抽斗ともに、寸法通りに作れば、そのまま駆体に取り付けることが可能なのに対し、インセットの場合は、仕込み作業というのが伴います。

インゼットの場合、制作段階では、かなりタイトな制作で進め、仕込み段階で高精度に削り合わせつつ、納めるというプロセスを取ります。
このプロセスは3次元の摺り合わせが求められるため、相応の経験に即した高度な技が求められるということになります。

未熟な職人であれば、この段階で削りすぎたり、歪にしてしまったりしてしまうところですが、全被せであれば、そうした懸念も無く、作業場から持ち出し、修正対応が難しくなる現場でさえ、吊り込み、仕込むことができます。

丁番にはスライド丁番が用いられ、この金具の付属機能により、上下左右の微調整が簡単にできてしまうからです。

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ブラックウォールナットのランバーコア材

ランバーコア材

ブラックウォールナット材での壁面収納キャビネットを制作するにあたり、ブラックウォールナットのランバーコア材を新たに造ることになったのですが、今日はこのランバーコア材について書きます。

ランバーコア材とはご存じの通り、集成材を芯材としフェイスに天然杢を練ったもので、市場にも榀や南洋材を練ったものが広く一般に出回っていることは承知のことと思います。

製造メーカー、販売店によっては楢材やタモ材など化粧として用いられるものを在庫しているケースもあるようです。

このランバーコア材とは、いわば工業製品であり、無垢材の自然素材ならではの取り扱いの難しさ(反ったり、膨張したりといった木材ならではの特質)を極力無くした素材で、加工工程から仕上げ工程まで含めれば、なお家具工業においては美質の面でも、生産性の追求という面からも、無垢材に変わる有力な家具製造の素材として評価されているものと思われます。

家具製造に用いられる主材は様々ですが、もっとも広く一般に用いられるのはフラッシュ構造のものです。これに対しランバーコア材は芯材も集成材とはいえ無垢材であることで、物理的特性からフラッシュ構造とは一線を画すもので、より品質は高いと考えられます。


実は私は自身でもこのランバーコア材を自作し、飾り棚などの正面の扉などに用いるということも屡々やっています。

その主要な意図は、扉などを構成する場合、もっとも合理的な手法は框組という構造になると考えていますが、この框組の合理性の前に、見付部位の木質としての美麗さをシンプルに表現したいと考えるからです。

しかし木部であれば、置かれた環境に大きく影響を受け、反ってしまったり、伸び縮みすることで、扉としての機能不全を起こしてしまうのが常です。

これを排し、プレーンな1枚の板として、長期の使用に耐えられるような手法を考えれば、フラッシュ構造が最良なのかも知れませんね。
ただ私はフラッシュ構造へは強い忌避感があり、もう1つの手法であるランバーコアの構造を選択しているというわけです。
前述の通り、ランバーコアであれば無垢材に近い物理的耐久性もあり、高品質さも備えます。

以下、少し具体的に私のランバーコア材の自作についてお話しします。

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座卓 2例(その2:栓 拭漆の座卓)

拭漆 栓 座卓

栓の一枚板の座卓です。

これは私が調達した材。
900×1,800mm、厚さも70mmほどのもの。
中杢の綺麗な板でした。

脚部は既に公式Webサイトに納めてある、〈楢の拭漆座卓〉と同じ意匠としました。

昨年の栗のデスクも含め、大きなボリュームでの制作依頼は、星の数ほどあるインターネット上のこの楢の拭漆座卓を発見していただいたことがきっかけだったそうで、我が工房へと来訪いただき、他の家具等もご覧になり、結果、いくつもの契約に至ったという経緯でした。

その切っ掛けとなった座卓ですので、徒や疎かな制作態度で済ますわけにはいかず、それに見合う素材の探索から始まったものです。

栓の板
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座卓 2例(その1:栗のセンターテーブル)

栗のセンターテーブル

昨年末に納めた1m×3mという巨大な栗材1枚板のデスクですが、この板材は元々5m近くの長さがあり、設置場所の制約から3mに切り縮めたものでした。
その残りの切り落としで、センターテーブルを制作。

切り落としとは言っても1m×1m強 というボリュームがあり、栗材1枚板ということでの大きな価値を残していますからね。

この栗材の所有者の顧客にいくつかのPlanを提示した結果、意匠は画像のようなものに。

以下、意匠、構造、制作工程などを記述していきます。

天板

正四角形材から、四辺を太鼓様に張らせ、なだらかな円弧状にカット。
隅切りを大きくしてあるのは、脚部意匠に合わせたもの。

冒頭に記したとおり、この材は1×5mの栗材からの〈落とし〉で、残念ながら木口割れが長さの半分近くまで及んでおり、どうしたものかと思案させられたものですが、施主の希望もあり、割れは同じ栗材で埋め、裏側に割れ止めのチキリを数カ所施すことに。(画像2枚)

栗材の天板(表側)
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コロナ禍と私たち(この世界をどう生き延びるか)2

06/21に投稿した記事があまりに長いため、後段を新たなページとして再構成し、また新たに「コロナ禍の時代における国家と市民の関係性」に関する増強など、加筆しています(06/24)

日本国内での新型コロナ対応を振り返る

4月7日に発出された「緊急事態宣言」は5月25日に解除され、その後出された「東京アラート」発令も先週11日に解除。今、日本社会は徐々に長い眠りから目覚め、再起動しつつあるかのよう。

しかしこれは果たして公衆衛生学的な価値判断、疫学的な知見から判断されたものなのだろうか。

いや、決してそんな科学的なものでは無いことは、日々公開される感染者数の推移、その時点での感染の脅威を表す「実効再生産数」等のグラフを見れば一目瞭然。

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図は〈東京新聞〉(06/16朝刊掲載)の感染者数のグラフ、および、〈東洋経済新聞社〉が公開している「新型コロナウイルス国内感染の状況」のページに掲載しているものだ。

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は 58c5cf1b8971ce5ccbaaa4628a085d6b-520x388.png です

日本の「緊急事態宣言」は言われるところの「ロックダウン」(都市封鎖)的な法的強制力を持たず、政府、および自治体からの「要請」にもとづく「自主」的な規制でしか無いという特徴を持つものだが、しかし日本人の心性、および地域共同体の特異な「ムラ」意識という特徴から読み解けば「自主」とはいえ、極めて強いとされる「同調圧力」が効果を発揮し、過剰な抑制が効くと言えるもののようだ。

同時にそれは国家的規制であれば「規制」とセットとなった「補償」が前提となるところ、「要請」に基づくという妙から、そこには「補償」は前提にされないというエクスキューズが内在する。

「要請」による営業「自粛」であることで、当初は何らの補償Planも提示されず、恐々と暖簾を下ろし、営業取りやめに追いやられ、あまりの長期の休業となることで経済的逼迫の余りにやむなく廃業の判断に追いやられる人もいたようだし、途中から補助金や助成金、融資などの支援制度が起ち上がってきたものの、申請しても待てど暮らせど届かないという叫び声があちこちから聞こえてくる始末。

ベルリン在住の日本人の演奏家の事例がニュースになっていた。彼女は申請書を送り届けた数日後には20万円が口座に入っており、暫くは毎月入金されると笑顔で話していた。

およそ、日本政府の場合、コロナ対策の担当大臣は西村康稔という経済担当閣僚の兼任であることに象徴されるように、疫学などとは全く無縁の、いや真逆のイケイケドンドンの大臣がやってるわけで、「人の命より経済!」というのが基本姿勢であることが透けて見える。この不誠実でやる気の無さというのは、そもそもの安倍政権のコロナ対策への腰の引けた戦略から当然なのかもしれない。

また一方、疫学専門家の少なく無い方々から、この「緊急事態宣言」の発出は発するには遅きに過ぎたとの反省も多いのだそうだ。(前回記事冒頭のグラフ参照)つまり「緊急事態宣言」を4月7日より1週間、2週間ほど早く、例えば3月24日、2020東京五輪の1年ほどの延期発表直後の感染者数の著しい増大の頃に発せられていれば、感染拡大に至ることなく推移していたのでは無いかという疑念だ。(朝日「緊急事態宣言「もっと早めなら…」 専門家会議の舘田氏」

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コロナ禍と私たち(この世界をどう生き延びるか)

全国の感染者の推移と主な出来事(朝日別刷り06/21)

4月7日に発出された「緊急事態宣言」は5月25日に解除され、その後に出された「東京アラート」も先週11日に解除。
今、日本社会は徐々に長い眠りから目覚め、再起動しつつあるかのよう……。

私はと言えば自身の工房に籠もり、日々木と対話し、淡々と木工に勤しむ、そのおかれた環境というものはコロナ禍に席巻されている世界の状況を考えれば、とても贅沢で恵まれたものだという自覚も芽生えつつあるところがだが、今日は私自身の新型コロナウイルス(Covid-19)を迎え撃つ中間的な総括として記述してみたい。
やや長い記述となるが、お付き合いいただければありがたく思う。

木工房的生き方の贅沢さを噛みしめ…

工房に籠もり木工に勤しむという恵まれた環境というのは、数ある職業の中では確かに稀少な事例だろう。

ホワイトカラーの会社員は職場での事務作業はソーシャルディスタンスが取れないといったことから感染リスクの高い職場から抜け出、妻子が待つ自宅に籠もり、zoom を起ち上げ、リモートワークに精を出す。
…、かといって家事をするわけでも無く、家人は「夫は元気で留守が良い……」状況から何らの心の準備も無くいきなりの転換を突きつけられ、揚げくストレスを高じさせる…。

スーパーマーケットはこのところいつも賑わっているが、ペラペラのビニールの遮蔽膜で覆われたレジボックスで、これまた慣れないゴム手袋を着けさせられレジ打ちする女性たちの感染リスクはさぞ高いのではないだろうかと本当に心配になる。

先日はその事を伝えようとレジ打ち女性に話しかけたのだが、妻に「かえってあんたの方が感染リスク高めてるじゃん」と戒められる始末 ^^;

私はあまり縁が無いが、街中の裏通りにあるスナック、キャバレーやクラブ、バー、といった接客を伴う店は軒並みシャットダウンさせられ、当然にも収入は断たれ、オーナーはスタッフの給料、月々の家賃の捻出に頭を悩まし、中にはいつ夜逃げするか、とばかりに電卓片手に苦悩に沈む人もいるだろう。

これではとても生活できないとばかりに、こっそりシャッターを開け、酔客を招き入れる店舗オーナーもいるに違いないが、今の日本社会はそれを許さない。
たちまち後ろ指さされ、張り紙され、ネットでバラされれば、全国から酷い言葉が投げつけら、やがては閉店に追いやられていく。

また一方では医療従事者を励まそうと決められた時刻になれば一斉に拍手をする姿や、ゴミ袋を上手に加工して防護服を作ったり、3Dプロンターでフェイスガードを作ったりと、医療従事者を感涙で顔を濡らすという奇特な人もいるようだ。

こうしてコロナ禍は日本社会の深層にある倫理性、公共概念というものをゆっさゆっさと揺さぶっているのだが、その狭間からは様々な相貌が見え、人間世界のいくつもの断章が展開され、なかなか興味深いものがある。

ウイルスは人を選ばず、人がいるところであれば場所を選ばず、均しく誰もが罹患する状況下にあるとはいえ、私のように木と対話することで仕事は回り、他者との過度な接触を必要としない者と、上述のような人々とは明らかに対Covid-19ウイルスにおいて次元の異なる生存様式と言われかねず、そこは深く自覚し、他者への想像力を失ってはいけないのだろうと戒める今日この頃である。

メメント モリ

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〈緊急事態宣言〉下の自宅軟禁の甘受と抗い・・・

私の日常はこの〈緊急事態宣言〉下においても大きく変わることはありません。
個人の顧客からの注文に応じ、淡々と制作活動に勤しむ毎日。

世間はテレワークとかで、会社業務を自宅に持ち込み、休校を強いられた子供がはしゃぐ隣で慣れないPC作業にストレスを高じさせている人も多いのかも知れません。

会社が引ければ同僚と縄のれんを潜る密かな楽しみも奪われ、その腹いせにPCを畳み、やけ酒を呷るに至り、やがては家人の眼を曇らせ家庭不和に陥ることもあるかもしれません。
普段では起きないだろうことも、この〈緊急事態宣言〉下では意識下における関係性のリアルな姿を無情にも浮かび上がらせ心をざわつかせることにも。

さて私の工房は自宅と同一の建物であり、生活そのものもいわゆる工房的生活と言うべきもの。こうしてMacとBluetoothで繋がれたキーボードを打っているのも、工房2階にあるショールームの一角。
作業着に着替え、階段を降りれば直ぐにも作業に取りかかれます。

朝、勤め人が出社しようとすれば「お隣、テレワークもせずに仕事に出掛けちゃうんだ、みんな自宅に籠もってがんばってるというのに…」などと指さされることも無く仕事に勤しめるというのは、今の「自粛」状況下では確かに恵まれた環境と言えるでしょう。

仕事内容も個人からの家具制作依頼が大半であり、今のところは以前と変わらぬ制作スタイルを取っています。

家具工房と言っても様々で、設計事務所からの制作依頼だったり、家具メーカーの下請けだったりというところも多いでしょうから、そうしたところは、何某か、このコロナ時代の余波を受け、仕事も少なくなっているところもあるでしょうね。


このコロナ感染拡大、いつ収束するのかは誰にも分からない。
数日前の外報では韓国では感染者の新たな発生がゼロになったと、医療従事者がはしゃぐ姿が配信されたり、すさまじい規模での感染爆発のシャワーを浴びせられた欧米でも、各国その態様は様々ながらも、恐々ではあるが、徐々に経済活動を再開させようとする動きも見えてきています。

ただ日本では〈緊急事態宣言〉真只中で、この大型連休最後の6日に終わるはずの期日も、全国規模で1月延長されることが決定されているようで、この状態がいつになったら解けるのか、先は全く見えないようです。

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COVID-19による美術館閉鎖を憂う

はじめに

COVID-19感染拡大はひたひたと自分の身にも襲いかかってくる気配に怯え…。
と言うのは半分は本当ですが、実態としてはいたって平然と仕事に専念する日々だ。

当たり前だ。自宅兼作業場であれば無用に外に出る必要もなく、他者とのコンタクトはとても稀。

その稀だが、先週から歯科に通い始めてる。
奥歯のブリッジが取れ、治療が必要となったからで、歯石除去含めつごう3度の通院で事済むものだが、大口開け、ドクターと歯科衛生技師に至近距離で濃厚対面するのだから、多少の怖さはあるわな。

あるいは、数少ない趣味の1つが映画で、これには困った。
会員となっている単館上映ものばかりが掛かるお気に入りの映画館だが、開館しているらしいのだが、大勢の客のいる密室の閉鎖空間で2時間余を過ごすのは、前期高齢者+喘息持ちの私には蛮勇を奮わねば立ち向かえないということになる。

例えマスクを装着していたとしても、喘息持ちの症状から突然咳き込むことは避けがたく、これはただちにCovid-19罹患者ではないかと疑いの視線が集中しても無理が無いご時世だからね。

蛮勇を奮えない弱虫、ということだけならば影で笑われるだけで済むが、このCOVID-19を対象とした話しとなれば、まかりまちがって感染させられたとすれば、数日後にはたちまち周囲への感染源になり得るというやっかいさが纏わり付いてくるからね。本当に困ったものだ。

こうして趣味の欲望を抑制させられてはいるものの、業務上は(今のところ)何ら影響下には無いので、他者とのコンタクトが極小で済むという職業選択におけるありがたさをあらためて感じ入っているところだ(大げさな物言いですが…😬)

さて、映画はともかくも、困ったことがあった。
3月初旬、上京しての2つの美術工芸の観覧を予定していたのだが、この2つともがCOVID-19感染拡大を受けての予防措置として「閉館」となり、大変落胆させられた。

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