工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

Flower Stand

Flower Stand

Flower Stand


先の展示会の撮影データを整理していたら、こんなものがあった。

ご覧の通り、ありふれたスタンドである。
以前、大小いくつかのサイズのものを制作していたものだが、今回あらためて制作したもの。

会場の隅に置かれてあったものを、百貨店、リビング部のインテリアコーディネーターが貸してくれ、という。
外商からの依頼で盆栽のスタンドを探しており、丁度良いのがあったとばかりに写真撮影し、提案するのだという。

ならば自分もと、カメラを持ち出し撮影させてもらった。

これは元々は、近くのギャラリーからの依頼で、掛井五郎さんの彫刻のために作られたのが最初。
材種はマホガニーを主材とし、ローズウッドを象眼したものだった。

家具屋がこうした小物、家具ならざるものを作るのは、息抜きになって良いものだ。

ただの台である。
台という機能さえ満たせば、どんな造形だって許されるわけだ。
置かれるものを、品格を保ち、より美しく見せる。
そのための黒子だ。

端正に、すっくと立つ、というイメージだ。

hr

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