昨日、奄美地方が梅雨明けと、気象庁。
平年と較べ17日遅かったそうだ。統計取り始めてから最も遅いのだという。
続いて、もしかしたら明日にも九州から北関東まで一気に梅雨明け宣言するかも。
九州、および中国地方各地の洪水は多くの被害を出してきたが、ここ数日は中部から関東北部に至る地域で大きな被害が報じられている。
大型トラックを浮き上がらせ転倒させるという洪水の荒技には驚かされる。
一部では都市特有の環境変化も起因しているらしい。
コンクリートで地べたを覆ってしまうことで、大量の雨水は地下に浸透してくれず、そのまま不十分な治水状態の川へと流入し、排水能力を超えて一気に市街地に溢れかえる。
治水、利水対策、まだまだ研究と施策が求められているというわけだ。
水の国、日本列島の豊かな自然を、破壊から活用へのパラダイムシフトを。
ペザントチェア、とりあえず必要な分だけを塗装、完成させる。
1つ構造的なお話しを。
脚部は座板を貫通させてクサビ止め、というのが一般な構造だろうと思われるが、これは経年変化の収縮で座板Topの平滑性が損なわれるリスクもあり、座板裏側に通した吸い付き桟までの貫通に留める。
その分、吸い付き桟はやや厚めにした。
またそれにより座板、背板、吸い付き桟+脚、と外すことができ(ノックダウン)、長期使用後の経年劣化にも修理対応可能となり、これはこれで良いと思った。
こうしたペザントチェアの脚部はロクロ成形が一般的だが、大きめの角面取りを施した角脚とした。
脚部ほぞを吸い付き桟止めとしたことで、背板の貫通ほぞは吸い付き桟と座板とは別個に穿孔しなければならず、その四方転び様の傾斜角対応を含め、加工は困難を伴う。
同様にホゾ指しでの位置決めも傾斜角の処理でややめんどう。
(座板へのホゾ指しであれば、左右平行を簡単に確認できるのでラクチンであるのだが)
ロクロ脚であればそのような懸念は伴わないが、あえてエッジが効く角脚にしたのは相応の理由があるというところ。
ロクロ成形というのは、椅子にしろ、テーブルの脚にしろ、構造とデザイン手法でとても合理的なものだと思う。
木工加工技法としては最も歴史のあるロクロ成形ということもあり、デザイン的にも数100年にわたって洗練されてきたジャンルのものだからね。
ただ何でもかんでもロクロというのもやや安易に過ぎる。
あえて手間が掛かる角脚へのデザインも固有の美しさが出るように思う。
家具の仕事に関わって間もない頃、米国の高級家具メーカー「ドレクセル」のものは美しいな、と感じていたが、この家具デザインのシャープな美しさにはロクロ成形をあえて用いない角脚デザインであることの独自性にあったと思う。
今回これらの他に数枚の座板を用意しているが、背板を別のデザインにしてみたい。
明日からは梅雨も明けて、いよいよこれまで避けてきたキャビネット制作へと移ることができる。